海外企業アカウントの「今日は何の日」投稿事例(7月~9月)

ヘッダー画像:海外企業アカウントの今日は何の日投稿事例(7月~9月)

SNS運用を担当していると、海外企業のアカウントが日々どのような投稿をしているのか気になることはありませんか。当記事では7月〜9月の欧米独自の「今日は何の日」にちなんだ海外企業のSNS投稿をご紹介します。Facebookページ、X(Twitter)、Instagramなど主要SNSでのユニークな事例をピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。

7月

7月17日:#WorldEmojiDay(#絵文字の日)

SNSやネットで利用されている絵文字アイコンの日。諸説ありますが、当初iOSの「カレンダー」アイコンの日付が7月17日だったからだそうです。

Kennedy Airport(X(旧:Twitter)アカウント)

>>参考:  @JFKairport

世界でも有数のハブ空港である、ジョン・F・ケネディ国際空港の公式X(Twitter)アカウントです。
こちらの普段の投稿は、空港の運行状況や、落とし物センターWebサイトの紹介など、公式情報をタイムリー配信することに徹しておりハッシュタグは「#JFK」のみのシンプルな運用です。SNS上で面白い投稿をすることはほぼありませんが、年に数回、空港情報とあわせて、「#WorldEmojiDay(世界絵文字デー)」のようにSNSユーザーにウケる投稿をしてカジュアル感を演出しています。

投稿イメージ:ジョン・F・ケネディ国際空港の公式Twitterアカウント投稿より

Marvel Entertainment(X(旧:Twitter)アカウント)

>>参考:  @Marvel

アメコミ出版社(アメリカン・コミック)のマーベル・コミック社の公式X(Twitter)アカウントです。
映画・出版情報や、ヒーローのイラスト画像などを投稿しているためフォロワーも多く、投稿に対してのファンからのエンゲージメントも高く、ファンとのコミュニティとして運用されている様子も伺えます。
「#WorldEmojiDay(世界絵文字デー)」では、絵文字を列挙し、いままで出版されたコミックのタイトルが分かるかどうかを、フォロワーに質問するクイズ形式の内容で投稿をしていました。

投稿イメージ:マーベル・コミック社の公式絵X(Twitter)アカウント投稿より

7月21日:#NationalIceCreamDay(アイスクリームの日)

Breyers(Instagramアカウント)

>>参考:  @Breyers

ユニリーバ・グループのアイスクリームブランド「Breyers」の公式Instagramアカウントの投稿です。
アメリカでは広く親しまれているブランドで、「#NationalIceCreamDay(アイスクリームデー)」にあわせて、自社のバニラアイスをプレゼントするキャンペーンをInstagramで実施しました。
応募方法はシンプルで、投稿のキャプションに記載された通り、好きなサンデーの組み合わせをコメント(リプライ)するだけ。多くのユーザーが参加し、アイスクリームの楽しみ方をシェアしました。

投稿イメージ:アイスクリームブランド「Breyers」の公式Instagram

8月

8月26日:#NationalDogDay(犬の日)

National Gallery of Art(X(旧:Twitter)アカウント)

>>参考:  @ngadc

アメリカ、ワシントンD.C.にあるアメリカを代表する国立美術館の公式X(Twitter)アカウントです。
投稿されている内容は、開館時間のお知らせから、常設展示の格式高い絵画などの解説コンテンツ、また市民参加型のデッサン体験教室などの情報もあり、幅広いコンテンツ力を感じるSNS運用です。
「#NationalDogDay(犬の日)」には、アメリカの20世紀近代絵画から犬モチーフの作品を利用して投稿していました。なかなか美術館を訪れ絵画作品を観るチャンスがない日々に、少し知的になった気分になれる興味深い投稿でした。

投稿イメージ:National Gallery of Art、国立美術館の公式X(Twitter)rアカウント投稿より

Londonist(X(旧:Twitter)アカウント)

>>参考:  @Londonist

ロンドンの情報Webサイト「LONDONIST」の公式X(Twitter)アカウントです。
ロンドンで開催される大小さまざまなイベント情報をはじめ、地下鉄などの交通情報やグルメ情報を発信しています。Webサイトが主な情報発信の場となっており、X(Twitter)の投稿にはリンクを添えてWebサイトへ誘導するスタイルを統一しています。これは、SNSを拡散ツールとして活用する事例の一つです。
またこの投稿では、「#NationalDogDay(犬の日)」の前日に、ロンドン美術館で開催される市民参加型イベント「犬と一緒にヨガ」の告知を行っています。「今日は何の日」にちなんだリアルイベントが公共機関で実施されるのは興味深いところです。

投稿イメージ:ロンドンの情報Webサイト「LONDNIST」の公式X(Twitter)アカウント投稿より

9月

9月6日: #NationalReadABookDay(読書の日)

Stormy(X(旧:Twitter)アカウント)

>>参考:  @NHLStormy
※現在、こちらのアカウントは削除されています。

ナショナルホッケーリーグ(NHL)のチーム、CAROLINA HURRICANES(カロライナ・ハリケーンズ)のマスコットキャラクターの公式X(Twitter)アカウントです。
Stormy君は、会場でサポーターに挨拶したり、応援を盛り上げたりとファンとチームの間を取り持つコミュニケーターとして人気者です。X(Twitter)ではロッカールームの選手とのオフショットや、おふざけ動画など、可愛いStormy君を最大限に活かしている運用をしています。 「 NationalReadABookDay(読書デー)」では、読書をしそうにないStormy君が、子供向けのアイスホッケー解説絵本を読んでいる、かわいらしい投稿をしていました。

投稿イメージ:CAROLINA HURRICANESのマスコットキャラクターの公式X(Twitter)アカウント投稿より

9月19日:#TalkLikeAPirate(#パイレーツ(海賊)のように話そう!の日)

Microsoft Store(X(旧:Twitter)アカウント)

>>参考:  @MicrosoftStore

マイクロソフトストアの公式X(Twitter)アカウントです。
「#TalkLikeAPirate(海賊のように話そう)」の日の投稿では、おとぎ話に出てくる海賊のセリフを最初に添えて、マイクロソフトによって開発されたAIアシスタントで、Cortana(コルタナ)を使って仲間を探して埋蔵されているお宝を探せ!と商品の紹介をしつつ面白投稿しています。こちらのアカウントは、常に洒落っ気のあるクリエイティブ(イラスト画像)と合わせて投稿しています。

投稿イメージ:マイクロソフトストアの公式X(Twitter)アカウント投稿より

9月29日:#NationalCoffeeDay(#コーヒーの日)

The Seattle Times(X(旧:Twitter)アカウント)

>>参考:  @seattletimes

アメリカの有力紙の一つ、シアトルタイムズ紙の公式Twitterアカウントです。
普段は、政治、産業や経済など重めのニュースを紹介し、メインメディアであるWebサイトの詳細情報へリンクさせている投稿スタイルです。
こちらの投稿では「#NationalCoffeeDay (コーヒーの日)」に合わせて シアトルがコーヒー都市1位を主張しているという軽めのローカルニュースを紹介しており、まさにコーヒーブレーク的な内容です。

投稿イメージ:シアトルタイムズ紙の公式X(Twitter)アカウント投稿より

Starbucks(Instagramアカウント)

>>参考:  @Starbucks Coffee
※現在、こちらのアカウントは削除されています。

スターバックスのアメリカの公式Instagramアカウントです。
「#NationalCoffeeDay(コーヒーの日)」は、取り扱っている商材のコーヒーが注目される日ということもあって、5日前から、特別にデザインされたクリエイティブ(イラスト画像)で連投しています。
コーヒーのある生活と、たわいもないメッセージを投稿しています。普段は商品紹介や、社会奉仕活動の共有などの投稿もされていますが、基本的にはクリエイティブ(写真やイラスト画像)などのイメージが統一されており、オシャレ感な投稿は、ブランドイメージをキープしている運用として参考になるアカウントです。

投稿イメージ:スターバックスのアメリカの公式Instagramアカウント投稿より※残念ながら、こちらのアカウントは閉鎖されたようです。

まとめ:夏季はリアルイベントも多いが、SNS上の盛り上がるタイミングを重視している企業が多い

実はSNSで盛り上がるキーワード以外に、欧米では7月~9月の夏のシーズンは、年中行事や話題になるイベントが多く、例えば、音楽ライブフェスや、新学年始まり(#BackToSchool)など一般ユーザーが盛り上がっている#ハッシュタグが数多くあります。

しかし、今回チェックしたところ、リアルイベントや年中行事というよりも、SNS上でも盛り上がる「今日は何の日」に注力している企業・団体アカウントが多かったと思います。

その時期、その年によってトレンドが変わるため、年中行事にちなんで投稿するか、SNSを中心盛り上がる記念日で投稿するか都度考えて欧米の企業アカウント調整していることが推察されました。

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