Instagram(インスタグラム)静止画像のアスペクト比と最適サイズ

ヘッダータイトル画像:Instagram(インスタグラム)静止画像のアスペクト比と最適サイズ

SNS運用を担当していると、画像の重要性を実感する機会が多いのではないでしょうか。特にInstagramでは、フィード投稿、ストーリーズ、リール(動画)など、さまざまな投稿形式を使い分ける運用が求められる中、企業アカウントにおいては画像の劣化を防ぎ、より質の高い投稿を目指したいところです。
本記事では、Instagramのフィード投稿に適した静止画像の推奨サイズや、Instagram社代表のAdam Mosseri氏による最新の発信内容についてまとめています。
なお、Instagramの仕様変更は日々更新されるため、本ブログ記事も随時更新していく予定です。

プロフィール画面の表示グリッドのサイズが変わった(2025年1月)

2024年8月ごろから一部ユーザーにのみテストしていたようですが、2025年1月のアップデートでプロフィール画面の表示グリッドが変更されました。

Instagram社代表のAdam Mosseri氏によると、今回のアップデートは、スマートフォンで撮影される写真や動画のほとんどが縦長であることが背景にあり、ストーリーズやリール(動画)と一緒に表示された際に、画面全体のデザインに統一感を持たせることが目的だそうです。

また、これまで投稿用に画像を正方形に作成し調整するのは手間だったと思いますが、スマートフォンで撮影した縦長の写真や動画を、そのまま簡単に投稿しても違和感が無いようになった点も、今回の改善のポイントとして紹介されています。

>>参考: Instagram代表、Adam Mosseri氏による投稿:2025年1月のアップデートについて
 Adam Mosseri氏のInstagramアカウント(@mosseri)、2025年1月20日投稿より

参考画像:Adam Mosseri氏のInstagramアカウント(@mosseri)、2025年1月20日投稿、プロフィール画面の表示グリッド変更を伝えるものでした。さすが代表ですよね、何らかのWebサイトではなくInstagramで発信しますね。

プロフィール画面の表示グリッドの比率は「3:4」

いままでの正方形画像の投稿はどうなるのか?!

これまでInstagramに投稿する画像は、正方形(1:1)のものが多かったと思います。プロフィール画面では縦長に調整されて表示されますが、実際にフィード画面で投稿を閲覧すると、画像は正方形のまま表示されるため、画像の一部が切り取られるわけではありません。

新グリッド表示のアスペクト比は、推奨アスペクト比の縦長とは違う。

2025年に変更された新しいプロフィール画面では、表示グリッドが縦長になりました。よく見ると、推奨アスペクト比「4:5」の投稿やリールなどの縦長コンテンツも、若干トリミングされていることが分かります。そのため、画像に文字を入れてデザインする際は、縦長タイプの画像でもレイアウトに注意が必要です。

今後、推奨アスペクト比が変更されるのか、さらに表示グリッドが変わるのかは、現時点では不明です。引き続き、最新情報をチェックして行きたいところです(2025年2月現在)。

>>参考:  Instagram社の公式アカウントの表示

参考画像:Instagram社の公式アカウントのプロフィール画面とリール画面の表示。縦長グリッドでもリールなどは少しトリミングされます。

発見タブ(虫眼鏡アイコン)での表示はいままで通り

今後のアップデートで変更される可能性はありますが、現時点では発見タブの表示グリッドは従来通りです(2025年2月現在)。正方形の画像はそのまま正方形で表示され、リール動画は縦長で表示されています。

正方形投稿にグリッドを戻す方法

これまで、文字多めの画像を使ったコンテンツスタイルで投稿してきた企業アカウントでは、プロフィール画面で画像が見切れてしまうケースが多く見られます。
この表示変更については、ユーザー側も状況を理解しているため、大きな問題にはなりにくいかもしれませんが、もともと正方形での表示を前提にデザインされた画像の場合、縦長表示に切り替わることで内容が伝わりにくいコンテンツになる可能性もあります。
若干の余白はできてしまいますが、表示グリッドを正方形に変更する方法もありますので、以下の方法で対処するのもおすすめです。

既に正方形表示するように対応している企業アカウント

>>参考:  ロート製薬 (@rohto_official)

画像内に文字がある場合は見切れてしまうため、表示を新グリッドに対応できるように正方形表示に設定している企業の一つです。投稿量が多い中、対応の速さに頭が下がります。

参考画像:ロート製薬 (@rohto_official)のInstagramアカウントのプロフィール画面表示。この対応の速さは見習いたいです。

<設定方法>正方形表示に戻す方法

すべての投稿を一括で変更する方法はなく1投稿ずつの設定になります。

①プロフィール画面で正方形表示に戻したい投稿をタップします。

※何もしていない状態は「3:4」の縦長表示になり、画像内の文字が見切れてしまっています。

参考画像:設定①プロフィール画面で正方形表示に戻したい投稿をタップします。「大暑」という文字が見切れている。
※筆者アカウント画面

②その投稿の右上にある「・・・」をタップします。

参考画像:設定②②その投稿の右上にある「・・・」をタップします。
※筆者アカウント画面

③表示されるメニューの中にある「プレビューを調整」をタップします。

参考画像:設定③表示されるメニューの中にある「プレビューを調整」をタップ。フィードで見ると画像は正方形。

④画面下に表示される「画面にあわせる」をタップします。

参考画像:設定④画面下に表示される「画面にあわせる」をタップします。
※筆者アカウント画面

⑤画面下に表示される「背景」をタップすると、余白の色を白または黒に変更が可能です。

参考画像:設定⑤画面下に表示される「背景」をタップすると余白の色を白か黒に変更が可能です。黒い画像が少ない場合は、余白が黒いと目立ちます。
※筆者アカウント画面

⑥右上の「完了」をタップし正方形表示設定になります。

参考画像:設定⑥右上の「完了」をタップし正方形表示設定になります。
※筆者アカウント画面

ここからはInstagramのフィード投稿の静止画像の最適サイズについて確認してまいります。

Instagram(インスタグラム)のフィード投稿の静止画像について

静止画像項目Instagramの仕様
容量(ファイルサイズ)30MB以下
形式(拡張子)(推奨)JPG、PNG
※実際にはスマートフォン撮影のTIFFも可能
1投稿に投稿できる枚数最大20枚

>>参考: 
 Facebook広告ガイド:Instagramフィードに配信する「認知度アップ」を目的とする画像広告の仕様
 Instagram (@instagram)2024年8月より_投稿で画像20枚可能に

投稿内容:Instagram(@instagram)のX(Twitter)アカウント、投稿で画像20枚可能に2024年8月9日投稿より

Instagram(インスタグラム)の静止画アスペクト比

アスペクト比おすすめのピクセルのサイズ(横数×縦数 px)
1:1 (正方形)1080 × 1080 px
4:5 (縦長)1080 × 1350 px
1.91:1 (横長)1080 × 566 px

※上段のとおり2025年1月のアップデートの影響で、プロフィール画面の表示グリッドが変更されたため、アスペクト比「1:1」の場合は、プロフィール画面では縦長にトリミングされて表示されます。

アスペクト比とは

画像のサイズを表す際に、「アスペクト比」で指定されることがあります。これは、テレビやモニターなどの画面や画像における縦と横の長さの比率を示すものです。表記は「横:縦」と記載されるのが一般的です。

>>参考:  IT用語辞典 e-Words アスペクト比(縦横比)とは

Instagramで推奨されているアスペクト比(フィード投稿)

Instagramのフィード投稿に関する公式の詳細情報は少ないため、Meta社のビジネスヘルプセンターの情報を参考にしました。広告におけるInstagramのフィード投稿では、以下の3つのアスペクト比が推奨されています。

1:1(正方形)

4:5(縦長)

1.91:1(横長)

>>参考: Metaビジネスヘルプセンター
 Meta広告マネージャの各配置でサポートされるアスペクト比

解像度(サイズ)は最大幅1080ピクセルがキーポイント

Instagramヘルプセンターによると、投稿画像の解像度については「アスペクト比が1.91:1〜4:5の範囲で、幅1080ピクセル以上」が推奨されています。また、最小サイズについては「低い解像度で写真を投稿する場合でも、幅320ピクセルまで拡大されます」との記載があります。

画像サイズやデータ容量が大きすぎたり小さすぎたりする場合、Instagram側(アプリ)が自動的にサイズや比率を調整し、最適化された形で投稿されます。ちなみに、この処理はiPhone・Androidのどちらのデバイスでも共通です。

【 画像作成時の注意点 】以下サイズを認識して画像を準備することをおすすめします。

・最小幅:320ピクセル

・最大幅:1080ピクセル

>>参考: Instagramヘルプセンター
 Instagramでシェアする写真の画像解像度

アスペクト比別の表示イメージ

正方形 (1:1)

アスペクト比おすすめのピクセルのサイズ(横数×縦数 px)
1:1 (正方形)1080 × 1080 px

正方形の投稿は、フィード画面で馴染みがあり多くのユーザーが見慣れている画像サイズです。
また2025年1月に実施されたプロフィール画面のグリッド表示の仕様変更により、画像内に文字を入れる場合は、配置に工夫が必要になりました。なお上段で説明していますが、グリッド表示のサムネイルは、正方形表示に変更することも可能です。
デザインのバランスや見やすさを考慮し、必要に応じて設定やレイアウトを調整しましょう。

フィード画面

表示イメージ:正方形(1:1)_1080 × 1080 px

プロフィール画面の表示

表示イメージ:プロフィール画面の1:1正方形画像

縦長 (4:5)

アスペクト比おすすめのピクセルのサイズ(横数×縦数 px)
4:5 (縦長)1080 × 1350 px

縦長画像は正方形画像よりも表示領域が広く、縦方向にスペースがあるためテキストや情報を盛り込みやすいのが特徴です。
2025年1月のアップデートにより変更された表示グリッドのアスペクト比(3:4)が違うため、やはり表示領域をトリミングされてしまいますが、トリミングなどの影響は少ないため今後の投稿にはおすすめです。

フィード画面

表示イメージ:縦長(4:5)_1080 × 1350 px

プロフィール画面の表示

表示イメージ:プロフィール画面の縦長4:5画像の表示

横長 (1.91:1) 

アスペクト比おすすめのピクセルのサイズ(横数×縦数 px)
1.91:1 (横長)1080 × 566 px

特にスマートフォンでの画面占有率が下がるため、アピール度も下がる可能性があります。編集ができない商品クリエイティブや、映像の場合はこの横長サイズで投稿する場合があるようです。
またプロフィール画面での表示は、画像が大きくトリミングされてしまうため、画像内に文字を入れることはあまりおすすめできません。

フィード画面

表示イメージ:横長(1.91:1)_1080 × 566 px

プロフィール画面の表示

表示イメージ:プロフィール画面の横長1.91:1の表示

まとめ:画像制作の注意点(2025年2月時点)

プロフィール画面の表示グリッドの比率は「3:4」

プロフィール画面の表示グリットのアスペクト比は、静止画像の推奨アスペクトとは違うため、どのサイズでもトリミング調整されて表示されてしまします。

  • いままで主流だった1:1(正方形)の場合は画像内テキストに注意して作成する必要があります。
  • 推奨のアスペクト比4:5(縦長)の場合も若干トリミングされて表示されます。

過去の正方形投稿は、プロフィール画面の表示設定で対応。

  • 既に投稿しているフィード投稿で、文字が多いタイプの画像の場合は正方形表示設定ができるので、投稿によっては表示設定をおすすめします。

静止画は「4:5」縦長がおすすめ

2025年2月時点では、他のサイズ(アスペクト比)と同様にプロフィール画面で自動的にトリミングされますが、「4:5」の縦長サイズであれば、両サイドがわずかにトリミングされる程度で、表示への影響が比較的少なくなります。そのため、静止画を準備する際は「4:5」がおすすめのアスペクト比です。

Instagram(インスタグラム)静止画像のおすすめサイズ一覧(チートシート)

こちらのブログ記事の内容を下記チートシートにまとめました。Instagram運用の参考にしていただければ幸いです。

【チートシート】Instagramのフィード投稿静止画像の推奨サイズ一覧

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