SNSマーケティングで欠かせないポイントの一つは、そのアカウントや注力している商材が認知されることです。 そのため、多くの企業アカウントが認知度を上げるため、SNSキャンペーンを実施しています。
そこで、今回はSNS(プラットフォーム)の中でも盛んにキャペーンが実施されているX(Twitter)に注目し、事例を参考にX(Twitter)キャンペーンのメリットやスタイルなど確認したいと思います。
なぜ?!日本人のX(Twitter)利用が伸びたのか。
ガラケーがインターネット普及を高めた過去
諸説ありますが、海外ではPCによるインターネット利用が多かった90年代に、日本はフィーチャーフォン(ガラケー)でのインターネット利用が伸びたため、早い段階で携帯電話での情報収集が文化的に身に付いたバックグラウンドがあります。
匿名性(匿名でのアカウント開設が可能)
実名によるFacebookと違い、匿名であるため分身であるアカウントでの投稿がセキュリティ感とプライベート感があり支持されたようです。
文字数が少なくとも漢字などで表現が豊かに
日本語は文字数が少なくても漢字による表現が豊かなため、文字数の制限は影響が少なかったとされています。
すき間時間にスマホをチェックする(電車移動など)
日本は通勤時間が長く、また混み合う電車の中での極小スペースで、新聞や本を読むよりもスマートフォンへ利用が流れ、かつ短時間で見やすく楽しめるスマホゲームや、ネットニュースアアプリが好まれ、SNSではタイムリーにツイートが流れて表示されるためスクロールだけで利用できるX(Twitter)への利用がナチュラルに進んだとされています。
>>参考: Mashable 「Twitter’s Top 5 Accounts Are All in Japan — Here’s Why」By Kurt Wagner on October 22, 2013
ユーザー数も多く、利用時間も増えつつあるX(Twitter)で、自社アカウントの認知に繋がるキャンペーンを実施するにあたり、Twitterキャンペーンのメリットについて確認しましょう。

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X(Twitter)、Instagramのキャンペーン事務局をサポートいたします。 当選者抽出、応募者のリスト化、当選者への通知、プレゼント送付、レポート作成などの事務局ワークを支援しております。ご要望に応じ、様々な組み合わせに対応可能です。
X(旧 Twitter)キャンペーン実施のメリット
2次拡散を狙える
X(Twitter)の特徴であるリツイート機能は、他SNSよりも拡散性があり、貴社アカウントで発信した投稿を、リツイートされることでさらに、フォロワー以外のユーザーへリーチするため拡散に繋がる可能性が高くなります。この拡散性を活かしているのが「フォロー&リツイート」キャンペーンです。
ユーザーが参加しやすいスタイルが多い
上段のとおり、「フォロー&リツイート」は参加権利は「フォロー」して、そのキャンペーンの投稿を「リツイート」するだけで参加完了なので分かり易いスタイルがメインとなります。まさにフォロワー増強施策です。
もし、貴社アカウント(もしくは商材)のコアなファンに参加してもらいたい場合は、「#ハッシュタグ」キャンペーンにし、何かお題(テーマ)に沿ったリツイートをしてもらうなど、参加にひと手間あることで参加ハードルを変える企画も可能です。
キャンペーンの準備が簡単なX(旧Twitter)
最低限準備する項目は下記の通りです。キャペーン詳細を掲載するWebページ制作の依頼などは時間がかかるため、スケジュール調整にご注意ください。
- キャンペーン紹介Webページ
- プレゼント(賞品)
- 指定#ハッシュタグ(※ #ハッシュタグキャンペーンの場合)
- 概要策定(実施期間、上記内容など)
- プレゼントの抽選・配送
では早速、この夏、実施されているX(Twitter)キャペーン事例を確認してまいりましょう。
2019年夏、X(旧 Twitter)キャンペーン事例
事例:キリン 世界のKitchenから
>>参考: @kitchen_team(2019年6月18日投稿)
・フォロー&リポスト(リツイート)キャンペーン
指定ハッシュタグ「#おいしく熱中症対策」をリポスト(リツイート)加える。
キリン、ソフトドリンクの「世界のkitchenから」のブランド公式アカウントです。
主力商材のドリンクの認知拡散をねらったフォロー&リツイートキャンペーンです。リツイートする際に「#おいしく熱中症対策」という#ハッシュタグを加えて投稿するのが応募の必須条件です。
ソフトドリンクは、その日の気分や季節にも影響されるため、キャンペーンで拡散されることで、そのキャンペーンのリツイートを閲覧した潜在的ユーザーの商材への興味をそそることにもなり、すでに広告になります。
また当選者がお試しで試飲することで、感想を投稿されることもあるので、UGCを生みだしてもらうことになります。 キャンペーンのポイントである、#ハッシュタグを季節のイメージに合わせたものにし、商材の拡散と、運営側の集計をしやすくなるメリットとなっています。

事例:コカ・コーラ ジャパン い・ろ・は・す
>>参考: @ILOHAS(2019年7月21日投稿)
・フォロー&リツイートキャンペーン
カンバセーショナルカードを利用しているのでボタンをタップするとハッシュタグが設定されている状態で投稿できる。
コカ・コーラのミネラルウォーター「い・ろ・は・す」ブランド公式サイトです。
ミネラルウォーターで、新しいフレーバー付きの新商品の認知度アップに特化したキャンペーンです。
カンバセーショナルカードを利用しているので、参加者は投票するほうの#ハッシュタグが設定されたボタンをタップすることで、リツイート内容が設定されているため、入力の手間も省けて参加しやすく設定されています。

事例:コイケヤ【公式】
>>参考: @koikeya_cp(2019年7月22日投稿)
・フォロー&リツイートキャンペーン
コラボキャンペーンなので2社のアカウントのフォロワーになる必要があります。
スナックメーカー、コイケヤの公式アカウントです。
こちらのキャンペーンは他社とのコラボ企画となっており、以前キッコーマンが、めんつゆレシピを紹介したメニューの「 コ悪魔のめん」の派生キャンペーンとなっています。
中華麺とポテトチップスのB級グルメレシピがX(Twitter)上で知られたことで、この賞品(めんつゆと、ポテトチップス)をプレゼントするキャンペーンに至ったようです。また、当選者は「 コ悪魔のめん」を料理し改めてX(Twitter)に料理した内容を報告するというUGCの流れを見込んだ企画です。

事例:ロッテ ガーナチョコレート
>>参考: @ghana_recipe(2019年7月9日投稿)
・UGC(写真投稿必須)キャンペーン
手作りしたスイーツの画像を指定ハッシュタグ「#手作りチョコガーナ 」を付けて投稿。
ロッテのガーナチョコレートのブランド公式アカウントです。
通常のフォロー&リツイートキャンペーンとは違い、ガーナチョコレートで作った手作りスイーツ画像を投稿することが参加資格となります。そのため、商材のファンが多く参加することになるため、ユーザー層とその反応を確認できるキャンペーン企画となっています。
また、写真投稿が増え、お菓子作り自慢の一般ユーザーからの投稿は、X(Twitter)やInstagramで好意的に受け入れられるコンテツとなりUGCを増やすことのできるキャンペーンとなります。

事例:旭化成ホームプロダクツ ZipLoc
>>参考: @asahikasei_hp(2019年7月20日投稿)
・フォロー&リツイートキャンペーン
カンバセーショナルカード使用。
旭化成の公式アカウントです。普段の運用は、商材の紹介やマスコットキャラクター(ゆるキャラ)の投稿など消費者向けの投稿がされています。
食料保存のZipLoc(ジップロック)には料理や食料保存だけではない利用方法があると、多くの一般ユーザー(主婦・ミニマリスト)がSNS上で紹介することが多くなり、そのトレンドをさらに盛り上げるキャンペーンになっています。
夏休みの旅行前Tipsとして知っておきたいZipLoc(ジップロック)の使い方を紹介しつつ、カンバセーショナルカードで選択肢として選べるようになっています。
カンバセーショナルカードをタップしたままで、リツイートしてほしい内容が設定されているのでリツイートの際に参加者はとても気軽に応募できます。

事例:Panasonic Beauty
>>参考: @PanasonicBeauty(2019年7月25日投稿k)
・フォロー&リポスト(リツイート)キャンペーン
指定ハッシュタグ「#待ちきれないNewナノケア」を付けて投稿。
期間中、複数回参加OK(※40日間、連続40リツイート参加OK)。
パナソニックの女性向け美容家電ブランドの公式アカウントです。
新しいドライヤーの発売日までのカウントダウン企画で、連日キャペーン紹介の投稿がされ、 その投稿を、応募したいユーザーは毎日リツイートするという、参加者にも少しハードルが上がるタイプのキャペーンです。
実際の商材であるドライヤーよりも高価なヘアブラシをプレゼントする点は、女性ユーザーの興味関心を引くキャンペーン賞品の設定だと思います。

事例:JTBスポーツ
>>参考: @JTB_sports(2019年7月24日投稿)
・フォロー&リツイートキャンペーン
旅行会社JTBのスポーツツアー観戦を紹介する公式アカウントです。
まだ発表されていないオリンピックの日本代表選手団公式スポーツウェアの、レプリカ商品がプレゼントとなると関心も高く、来年の東京2020オリンピックを盛り上げるキャンペーン企画です。また、こちらのスポーツ観戦専用アカウントの認知度を上げるための目的もあるキャンペーンです。

事例:味の素 味の素パーク
>>参考: @AJINOMOTOPARK(2019年7月24日投稿)
・UGC(写真投稿必須)キャンペーン
LINE、X(Twitter)、Instagramで同時開催。
味の素の公式アカウントです。通常は商材を使った料理レシピなどを投稿しています。 キャンペーン期間中、ご自宅で作った汁ものの写真と部活でがんばる学生に向けたメッセージををLINE、X(Twitter)、またはInstagramのいずれかで投稿すると応募できるキャンペーンです。
賞品がオリンピックらしく、かつ贅沢にも味の素が契約する有名トップアスリートと一緒に「勝ち飯」メニューが食べられる「プレミアム交流会」に招待されるという企画です。
写真投稿による応募は、ひと手間かける参加するスタイルとなり、商材の既存ファンや、今回のトップアスリートのファンが、特に参加されるものとなります。
食育を兼ねた企画でもあり、一般ユーザーによる写真投稿で、こちらのキャンペーンもUGCが狙えるスタイルです。

まとめ:#ハッシュタグの指定が準備のポイント
X(Twitter)キャンペーンで、主流のフォロワー&リツイートキャンペーンの企画をするのでれば、#ハッシュタグで話題になることも可能ですし、応募参加者の高揚感はもちろん。キャンペーン担当者が参加者を検索しやすくなるため、双方にプラスになるため、キャンペーン企画の際には#ハッシュタグの策定をタスクに加えてることをお勧めします。
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