X(Twitter)社のサービス改善のため、カンバセーショナルカードは2022年3月末をもって終了なっております。すでに管理画面からカンバセーショナルカード付の投稿はできなくなっておりますのでご注意ください。
当ブログでは2018年当時の活用事例を記録として掲載しておりますのでご了承ください。
利用したい場合は、X(Twitter)社のオフィシャルパートナーなどがAPI経由でカンバセーショナルボタンを設定することができる対応ツールを有料で提供しているので、取り入れたい場合は別途契約などが必要になります。
>>参考:Xビジネス_カンバセーションボタン
X(Twitter)のカンバセーショナルカード(カンバセーショナル形式広告)は、2016年より広告利用が可能になりました。
企業アカウントのキャンペーン投稿でも、カンバセーショナルカードを利用したものを多数見かけるようになり、SNS担当者としては気になる機能の一つです。よく利用されるX(Twitter)広告のプロモツイートと何が違うのか?そもそも企業アカウントで実施するキャンペーンに活用しやすいのかを活用している企業アカウントを参考に考えたいと思います。
>>参考:Xブログ_ 「カンバセーショナル (会話型) カードのご紹介」
カンバセーショナルカードについて
カンバセーショナルカードの特徴としては下記が挙げられます。
- 通常の投稿のようにタイムラインに表示されます。
- 投稿の特徴として、ボタン(コールトゥアクションボタン)にハッシュタグ「#」と、メッセージを設定できます。
- ボタンをクリックすることで、設定されたハッシュタグ「#」とそのメッセージが投稿入力画面に表示されるため、ユーザーの投稿へのアクションに結びつきやすくなります。
- ボタンは1~4つ設定ができます。
- 「インスタントアンロックカード」を併用するとボタンをクリックし投稿したユーザーのみ特典動画を閲覧できる設定が可能。
参考:アクエリアス
>>参考: @AQUARIUS_SPORTS
下記の投稿は現在は削除されているため閲覧できません。

注意:
X広告とのパートナーシップによって、Brand Networks社よりカンバセーショナルカードに対応したポスト作成ツールがリリースされましたので、そちらをご利用いただく必要があります。
>>参考:Xビジネス:広告ヘルプセンター_カンバセーションボタン
それぞれのキャンペーンスタイルごとに、実施にあたってのメリットはあるか確認してまいりましょう。
インスタントウィン形式キャンペーンの場合
「#その場で当たる」キャンペーンといわれるキャンペーンで、X(Twitter)上でよく行われている方法の一つです。クイズやアンケートなどで実施されいます。
何度でもチャレンジできる方式をとっている企業が多く、参加条件としては、そのアカウントのフォローをし、ユーザーがキャンペーンイベントに参加すると、すぐに当選結果が返信投稿されます。
用者としては、その場で結果を出すため当選者を抽出する手間を省略でき、ユーザーは何度でもチャレンジできることから拡散も見込めます。
※クリエイティブを動画などにする場合は、社内SNS担当のリソースによりますが、制作会社に依頼することになります。
インスタントウィン形式キャンペーンをカンバセーショナルカードで実施した場合
「インスタントアンロック」を設定することで、オートリプライの自動返信システム会社等へ委託する必要がなくなります。
- Webサイトページ(キャンペーン詳細のランディングページ)
- プレゼント内容と送付手配
- キャンペーンの内容(指定ハッシュタグ)
- 設定するハッシュタグの決定→最大4点
- 投稿する動画・画像の準備
投稿する動画や画像の準備には下記2パターン必要です。
a:ボタンクリック後に表示する各ハッシュタグのツイートメッセージ
b:ボタンクリック後のタイムラインに表示するメッセージ
一見、カンバセーショナルカードを利用しない場合より準備することが増えたように見えますが、自動返信システム会社へ委託するひと手間が無くなることが大きいと思います。もちろん迫力には欠けるかもしれませんが、動画でなくても画像(静止画)による設定であれば、クリエイティブ制作にも無理がないかと思います。
インスタントウィンキャンペーン事例:ジョージア
※下記の投稿は現在は削除されているため閲覧できません。
期間中、キャンペーン投稿は毎日行われ、注目されているお笑いタレントさんのキャラクターを活かした動画が表示され面白く、またユーザーが楽しめる動画と選択肢が2つあることで、もう一度クリックしたくなる感じが楽しいキャンペーンとなっています。
ユーザーは、あらかじめ設定された投稿テキストをそのまま利用できるため、ハッシュタグやメンションを自分で入力する手間が省けます。タップするだけで簡単に投稿できるので、負担が軽減される便利な機能です。ぜひ活用したいカンバセーショナルカードの魅力の一つです。


フォロー&リポスト(リツイート)形式キャンペーンの場合
X(Twitter)キャンペーンの基本的な方式で、フォロワー増加や商材の認知拡散につなげるために実施されるキャンペーンです。
「フォロー&リポスト(リツイート)」形式では、ユーザーは、そのアカウントをフォローし、そのキャンペーンツイートに対してリポスト(リツイート)します。またリポスト(リツイート)の際に、ユーザーは指定されたハッシュタグを入れて投稿する方法が多く採用されています。
フォロー&リポスト(リツイート)形式キャンペーンをカンバセーショナルカードで実施した場合
ボタンで参加しやすく、リポスト(リツイート)内容が入力されているのでユーザーの手間が省けることで参加しやすくなります。ボタンは最大4つ設定できるのでハッシュタグを同時に4つ設定するなどの工夫が可能です。
- Webサイトページ(キャンペーン詳細のランディングページ)
- プレゼント内容と送付手配
- キャンペーンの内容(ハッシュタグ浸透を図る企画)
- ハッシュタグの決定→最大4点
- ボタンとハッシュタグの組み合わせ
- 当選者を抽出・抽選する社内リソース
- ボタンクリック後に表示する各ハッシュタグのツイートメッセージ
- ボタンクリック後のタイムラインに表示するメッセージ
- 投稿する動画・画像の準
フォロー&リポスト(リツイート)については、応募者の中から当選者を抽出する作業は、カンバセーショナルカードを利用しても省略できない作業となります。
フォロー&リポスト(リツイート)キャンペーン事例:マクドナルド
「#最強コラボシェイク復活 」の認知拡散キャンペーンで、発売前から3回も大喜利のお題が投稿されていました。途中経過を投稿するなど、キャンペーンを盛り上げる投稿プランとスケジュールがしっかり練られたものでした。クリエイティブは静止画で基本的もので投稿されているのですが、カンバセーショナルカードの設定にある「お礼のテキスト」を活用しているのも参考になる点です。

カンバセーショナルカードで注意する点
表示する動画・画像(静止画)の組み合わせに注意が必要です。
下記(A)、(B)の組み合わせに一部制限があります。
(A)キャンペーン内容のオリジナル投稿のクリエイティブ
(B)ユーザーがボタンをクリックしてアクションを起こした後に表示するクリエイティブ
使用可能な組み合わせ
(A)オリジナル投稿に動画:(B)ユーザーアクション後に動画
(A)オリジナル投稿に画像(静止画):(B)ユーザーアクション後に動画
(A)オリジナル投稿に画像(静止画):(B)ユーザーアクション後に画像(静止画)
なぜか、
(A)オリジナル投稿に動画:(B)ユーザーアクション後に画像(静止画)の
組み合わせは出来ないようです。
キャンペーン以外:ハッシュタグ拡散型交流
ユーザーへのプレゼントはなく、あくまでもハッシュタグの認知拡散に活かせるのもカンバセーショナルカードの特徴の一つです。ハッシュタグでユーザーとのコミュニケーションを図ることに特化し、サービスや商品のファンと盛り上がることに利用可能です。
- ハッシュタグ
- 投稿用のクリエイティブ
- Webサイト(既存ページへの誘導など)
- ファンとの交流を想定しているのでコメント返信対応するかどうかの運用ルールを確定
ボタンクリックでリポスト(リツイート)してほしい内容が設定ができるため、参加したユーザーへのリポスト(リツイート)へ導く方法として活用価値はあるように思います。
ハッシュタグ拡散型交流の事例:ユニクロ
母の日を前に実施されている投稿施策でした。カンバセーショナルカードに設定してある投稿文に、実際にユーザーに入力してもらいたい部分に「ここに贈りたいものを記載してください」と設定していました。これはユーザーに分かりやすく、思いついた商品名を記載するだけなのでユーザーにやさしい設定でした。

まとめ:キャンペーンの準備はあるもののユーザーには参加しやすくなる。
X(Twitter)キャンペーン運用担当者としてのメリット
・オートリプライシステムの(自動返信システムツール会社との契約など)運用準備が不要。
・画像(静止画)でも作成可能。
・ボタン(コールトゥアクションボタン)によるユーザー参加の促進。
・#ハッシュタグを広めるキャンペーンにも活用できる。
キャンペーン前後の作業はある
・フォロー&リポスト(リツイート)キャンペーンの場合は当選者を抽出する作業はある。
・クリエイティブが動画の場合、制作会社への依頼が必要となる場合がある。
ユーザーファーストのインターフェースになる
今回は、X(Twitter)のカンバセーショナルカードについてキャンペーン運用の視点で確認してまいりました。
フォロー数獲得の一手としてキャンペーンを実施する企業アカウントは多く、自社アカウントでも企画している運用ご担当者の方は多いと思います。
キャンペーンの企画には準備することが多く、カンバセーショナルカードでも手間を省けない点があるため担当者は、簡単に楽ができないのがSNS運用のようです。
ですがボタン表示にすることから、ユーザーにとって参加しやすい、もしくは参加したくなるインターフェースとなることは事実ですので、活用してみてはいかがでしょうか。
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