X(旧Twitter)では、月はじめに定例投稿を行っている企業アカウントをよく見かけます。たとえば「今月の新商品一覧」や「今月のイベント予定」など、毎月決まったテーマで発信されるシリーズコンテンツです。
このような定期的な投稿企画は、フォロワーにとって分かりやすく親しみやすいだけでなく、SNS運用を担う担当者にとっても大きな助けになります。あらかじめ企画を定例化しシリーズコテンツを立案することで、「今月は何を投稿しよう?」というネタ探しの負担を軽減し、運用の効率化にもつながるからです。
本記事では、X運用における定例投稿のメリットと、実際にシリーズ化した投稿を行っている企業アカウントの事例をご紹介します。
毎月定例系の投稿について
商品やサービスによりますが、その月に発売する商品紹介やイベント情報などがあると思います。企業アカウントによる公式情報を得るためにフォローするユーザーもいるので定期的な情報は需要があり、またライトユーザーが検索した際に過去のサービス情報として比較検討できるため、コンテンツマーケティングの手法にもなります。
早速ですが事例をみてまいりましょう。

アディッシュプラスのSNS運用代行
主要SNSであるX(旧Twitter)、Instagram、Facebookのビジネスアカウントの運用をサポートいたします。開設から運用代行までをワンストップで代行しております。各SNSの特徴を活かした投稿コンテンツの提案を行い、貴社のブランディング向上の後押しをいたします。
事例:Netflix Japan ネットフリックス
>>参考: @NetflixJP(2023/4/1投稿)
ストリーミング動画配信サービス大手のNetflixジャパン社の公式X(Twitter)アカウントです。
こちらのアカウントでは毎月初日に、X(Twitter)には文字数に限りがあるため、その月の配信映像コンテンツの一覧を画像にして投稿しています。
同社のアプリでもで確認は出来るのですが、何が新しく始まるのかなど明確に一覧にされることで興味がわきますし、お知らせとして分かりやすく参考にしたい投稿です。こちらのアカウントの投稿ではアーティストの紹介もかねて、毎月違うアーティストの背景のイラストをスマホの壁紙として使えるように投稿もしています。

事例:山崎製パン@商品情報発信中
>>参考:
@yamazakipan_cp(2023/4/1投稿)
@yamazakipan_cp(2023/3/1投稿)
パンメーカーの山崎製パンの公式X(Twitter)アカウントです。
毎月初日に今月の新商品一覧画像で投稿しています。商品パッケージも分かるので画像での紹介はユーザーの購買意欲を高めると思います。投稿文には「気になる商品の数字を教えてくださいね」とあり、ユーザーからのリプライ(コメント)を導く内容にもなっているなど、交流型の内容も参考にしたい点です。

事例:プレイステーション公式
>>参考:
@PlayStation_jp(2023/3/1投稿)
@PlayStation_jp(2023/3/31投稿)
ソニー・インタラクティブエンタテインメント社のゲーム機器ブランド、プレイステーションの公式X(Twitter)アカウントです。
普段の投稿ではゲームの紹介や、「今日は何の日」にちなんで季節にあわせた投稿など面白いものが多くフォロワーがつい笑ってしまう投稿があり、運用の参考にしたいアカウントの一つです。
毎月、新作ゲームタイトルの販売カレンダーを一覧化した画像で投稿しています。一覧化することで新作の多さに驚かされる投稿です。「いいね」やリツイートなどのエンゲージメント数の高さからも分かるように、公式からの情報は信用度が高くゲームファンには重要な情報だということが分かります。

事例:東京ドームシティ【公式】
>>参考:
@TokyoDomeCity_(2023/3/1公開)
@TokyoDomeCity_(2023/4/1公開)
東京都文京区にある東京ドームに付随している複合レジャー施設、東京ドームシティの公式X(Twitter)アカウントです。
施設内のイベントやグルメ情報や、いろいろな施設の紹介をする投稿も多く、東京ドームを中心として楽しめる情報を紹介しています。
月のはじめに、イベント一覧表を大きな画像で投稿しています。画像自体が大きくインパクトがあり、加えて内容が多いのでユーザーが画像をタップして拡大して見る必要があるので、(※)エンゲージメントも高くなる投稿です。今月のイベント情報一覧投稿は、ピンツイート機能でプロフィール画面に固定しているので、情報検索しているユーザーにも分かりやすい導線です。

※エンゲージメント
ある投稿に対してのユーザーからのリアクションを言います。SNSで言うリアクションとは、「いいね!」、「シェア」、「リツイート」など、ユーザーからのリアクション(反応)です。
事例:Pokémon GO Japan
>>参考:
@PokemonGOAppJP(2023/3/1公開)
@PokemonGOAppJP(2023/3/31公開)
株式会社ポケモンのゲーム「ポケモン GO」の公式X(Twitter)アカウントです。
位置情報ゲームアプリの「ポケモン GO」は、実際に街を歩きポケモンを獲得することを楽しむゲームです。ゲームをプレイするユーザーは、いつごろどんなポケモンが街に現れるか、またどんなイベントが開催されているか知ることができ、さらにゲームをプレイしようと意欲が沸く投稿だと思います。

事例:ウェザーニュース
>>参考:
@wni_jp(2023/3/公開)
@wni_jp(2023/4/1公開)
民間気象情報会社、ウェザーニューズの公式X(Twitter)アカウントです。
気象情報などの雨雲レーダーや週間予報だけでなく、生活情報や季節に合わせた自然や文化についての投稿も多く、さらに投稿からリンクされているWebサイトの読み物コンテンツも充実しています。
毎月はじめに、月の呼称を紹介しています。例えば4月は卯月というだけでなく、万葉集や古文書にでてくるような他の呼び名を紹介しています。リンクされているWebサイトにはさらにその詳細が紹介されています。シンプルですが毎月視覚的に月のはじめを印象付けることもでき、天気の情報だけではないアカウントだと期待させる投稿です。

まとめ_定例系の投稿のメリット
定例化することで毎月の投稿ネタが確定する
X(Twitter)運用担当者にとって、毎月の投稿ネタをプランすることはアカウントの運用継続に繋がるため重要になります。
特にX(Twitter)はタイムリーに情報がどんどん流れるのが特徴なため、1日の投稿本数を複数計画したいものです。一方で、投稿ネタが枯渇することもあるため月の投稿本数のうち1本は定例化することをお勧めします。
情報の多い画像によるエンゲージメント獲得が期待できる。
画像が一覧化されることで、テキストで書ききれないものを整理でき、デザイン化された画像は分かりやすく視覚的なインパクトがあるためユーザーが興味を持ちやすくなります。また、画像に詳細があることから、多くのユーザーが画像を拡大して確認することになるため、エンゲージメントの一つ「メディアのエンゲージメント」が伸びる可能性があります。
商品やサービスの利用タイミングを知らせることができる。
商材ファンは、その月に発売される新しい商品やイベント開催を知ることで、より一層商材に興味を持ち購入したり利用する可能性が高くなります。またライトユーザーは商材を試すきっかけとなり、ファンになる可能性が高くなります。
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